VaMにCloth Import。DAZから服を取り込む方法

VaMに、DAZのGenesis 2用の服を取り込む覚書。

とてもキレイに取り込める。これがリアルタイムレンダで、物理演算つきで描画されて動かせるって、すごい。

装飾のあたりがすごくキレイ。

VaMにDAZの服を取り込む手順

今回取り込むのはこちら。


Prehistoric Princess for Genesis 2 Female

DAZ STUDIOにインストール済みの前提で話を始める。

なお、DAZ STUDIOのSmart Contentから直接インストールする「DAZ Connect」ではダメで、DAZ Install Managerからインストールしたものでないとうまくいかない。理由は後述。
DAZ STUDIOにて、上記の服だけをシーンに呼び出す。(人体フィギュアは呼び出さない)画面上部のFileメニュー→Save as→Sceneで適当なフォルダに保存する。

保存場所は、あまり階層の深くない場所が望ましい。(あとからVaMで呼び出すため)

私は、c:\wkというフォルダを作って、そこに保存した。

DAZ STUDIOは、この時点で終了しちゃって構わない。

VaMを起動し、以下の操作をおこなう。
  1. Toggle Game UI(ショートカットキーはU)クリック
  2. Edit Mode(ショートカットキーはE)クリック
  3. Cycle Select Person Atoms(ショートカットキーはN)クリッk
  4. 画面左のメニューから、Clothingを選択
  5. Clothing Creatorの□にチェック
  6. Clothing CreatorのCustomize…をクリック

Clothing Optionsが表示されるので、以下の操作をおこなう
  1. Creatorをクリック
  2. Select Duf Fileをクリックし、先ほどDAZ STUDIOで保存したファイル(.duf)を選択
  3. Importをクリック

Select Duf File…をクリックしたときの画面はこんな感じ。

しばらくすると、Import complete.Vertex count in range.(インポート完了。頂点数は範囲内でした)と表示が出る。頂点が多すぎると取り込めないっぽい。

Clothing Optionsウインドウの下の方に、現在処理している頂点がカウントされるので、しらばく待とう。

続いて、以下の操作をおこなう。
  • Display name(Cloth一覧で表示される名前)を入力
  • Create New Itemをクリックして、いったん保存
  • Take Screenshot For Thumbnail(サムネイル撮影)
  • 表示がOverwrite Existing Item(上書き保存)に変わるので再度保存

 

サムネイル撮影はこんな感じに表示が変わる。何度でもやり直しが効くので、とりあえずやってみればいいと思う。

サムネイルはいったん保存してからでないと作成ができない。そして、サムネイルを作成したあとは、再度保存する必要あり。

この画面で、服のシミュレーション設定(物理演算でひらひらさせる設定)ができるのだが、今は私がよくわかってないので、後で追記することにしよう。

Clothingの画面に戻ると、取り込んだ服が表示されて、いつでも呼び出せるようになっている。

取り込んだ服に物理演算(ひらひらさせる)設定をする

難しそう、と思っていたが意外と簡単だった。

Clothing Optionsで、以下を実行する
  1. Create Nearby Jointsにチェックをつける(ほぼ同じ位置にある頂点をつなげる)
  2. Select Sim Texture(物理演算部分と体にぴったり張り付く部分のマスク画像)を選択
  3. Generate Sim Data(物理演算化)をクリック
  4. Sim Enabled(物理演算有効)をクリック

Sim Textureというマスク画像の作り方は、完全に張り付く部分を赤(255,0,0)、それ以外を黒(0,0,0)で塗りつぶす。薄い赤(125,0,0など)にすると物理シミュと張り付きの中間の効果になる。赤のグラデーションで塗ると、キレイにつながるというわけだな。

でも、今回はそこまでこだわらず赤のベタ塗りでいく。

以下の手順でマスク用のテンプレ画像を出力する。
  1. Clothing Optionsで、Combinedをクリック
  2. Texturesをクリック
  3. Create Sim Template Textureをクリック

テクスチャのあるフォルダに、黒地に青でポリゴンが描かれたテンプレ画像が生成される。ここに物理にしたくない箇所を赤く塗る。青のポリゴン部分は完全に無視されるので、そのままでOKだ。

なお、元の服のテクスチャを使って、レイヤー編集機能のある画像加工ソフトを使ってもOKだ。

Select Sim Texture…をクリックで、服のテクスチャのフォルダが開くので、色のついたテクスチャ画像をコピーしてマスク画像を作る。

今回の場合は、以下の画像を使ってマスク画像を作成した。

こんな感じのテキトーでOKだ。ブラシ機能などを使って、フリーハンドでも良いと思う。サイズは、元のテクスチャが2,500x2,500だったが、縮小してOK。250×250でも問題なし。

Prehistoric Princess for Genesis 2 Female用なら、上記の画像をファイルに保存して、そのまま使ってもらっても構わない。

元画像と比較するとこんな感じ。よく見ると私のミスで元の画像がうっすら残っているが、これでも問題なく物理演算部分が指定できた。

もともときわどい服だったのだが、物理シミュ設定をすることで「派手に動くとポロリしてしまう」という絶妙な設定になり満足している。

なお、物理演算設定は、取り込んで服としてClothingに登録後でも後から設定可能。いったん服を来てから、Customizeをクリック後、Clothing Optionsの右下にある「Open in Creator」をクリックすると、服がClothing Creatorで扱えるようになり、上記の物理演算系のパラメータをいじる画面が出てくる。

エラーが表示されて、服の取り込みができない場合

Exception during DAZ import…と表示されて、エラーが出るケースが有る。default.dsf could not be found in librariesとなっていて、どうやら必要なファイルが見つからないという状態。

原因は、大きくわけて以下の3つ。

  • DAZ STUDIOをインストールしていない
  • VaMでDAZ STUDIOのライブラリパスを設定していない
  • DAZ STUDIOで服をインストールしたときに、DAZ CONNECT(DAZ STUDIO内から直接インストール)を使った

海外のフォーラムによると、VaMから始めた人はDAZ STUDIO自体インストールしていない、というケースが多かった。まずは、DAZ STUDIOをインストールしよう。

VaMでのDAZ STUDIO Import設定

次に、VaMでのDAZ STUDIO設定。

以下の手順で、DAZ Importの「Default Content Dir」(デフォルトのコンテンツディレクトリ)を指定する。
  1. Toggle Game UI(ショートカットキーはU)クリック
  2. Edit Mode(ショートカットキーはE)クリック
  3. 一番左端のアイコンをクリック
  4. User Preferences(ユーザ設定)をクリック
  5. Misc(その他)をクリック
  6. DAZ ImportのDefault Content DirのBrowseをクリックして、パスを設定。

ちなみに私は、C:\Users\Public\Documents\My DAZ 3D Library に指定した。

このパスは、DAZ STUDIOの設定を一致させる必要あり。

DAZ STUDIOの設定確認方法は以下の通りだ。

DAZ STUDIOを起動し、画面上部のEditメニュー→Preferencesを選択

PreferencesウインドウのContentタブをクリックし、Content Directory Managerをクリック

DAZ Studio Formatsに指定されているパスを確認する

DAZコンテンツのインストール方法がDAZ CONNECTだとエラーになる

エラーメッセージの内容は「あるはずのファイルが見つからない」というもの。その原因のひとつは、フィギュアのインストール方法だった。

DAZ STUDIOには、DAZ STUDIOのSmart Contentタブから直接インストールする「DAZ CONNECT」という方式と、別プログラムDAZ Install Managerを使ったインストールの2種類がある。

DAZ CONNECTとは、以下の様な感じで、グレーになったアイコンをダブルクリック(または、右クリック→Install)で次々インストールしていける便利機能だ。

DAZ Install Managerはコレ。

この2つのインストール方法、なんとインストールされる場所がそれぞれ違うのだ。(つまり、2種類のインストールを実行すると、無駄に2箇所にインストールされてしまう!)

そのため、DAZ CONNECTでインストールしてしまった場合には、まずDAZ STUDIOのsmart contentタブから、いったんフィギュアをアンインストールする必要がある。

その上で、DAZ Install Managerでインストールをおこなうのだ。

こんなの、気づけるわけがないけど、まあしょうがない。

Genesis 2 服の物理シミュマップとコンバート記録

DAZのGenesis2の中には、コンバートがうまくいかない服もある。服が二重構造(服の上にエプロンなど)になっていたり、ポリゴン数が多くて物理演算させると重すぎる場合などだ。

なお、取り込みの際に物理演算させるにはせいぜい2万5千ポリゴンぐらいが上限、物理なし柄も5万ポリゴンぐらいが推奨だとメッセージが出る。

ここでは、私が実際に試した失敗の記録を追記していきたいと思う。

メイド服 6万ポリゴン


The Maid Outfit for Genesis 2 Female(s) 

とても良い造形のメイド服だが、6万ポリゴン超えで物理演算が無理。物理演算ナシにするとスカート部分が足にまとわりつく感じになってしまってイマイチ。VaM取り込み目的では、おすすめできない。

乳搾り娘 4万ポリゴン


Milkmaid for Genesis 2 Female(s) 

なんとも可愛らしい、乳搾り娘(?)。4万ポリゴンで、物理演算はやや厳しい。スカートは重みで垂れ下がってしまうので、Physicsのパラメータ調整が必要かも。

一応、物理シミュマップを置いておこう。

チアリーダー


Cheerleader for Genesis 2 Female(s) 

バイオアーマー


Bio Squad Spike 

物理演算不要な形状だが、あえて物理を適用するとアーマー部分がポロポロと取れてエロいかも知れない。まだ物理演算は試していない。

セーラー服 上着1万ポリゴン、スカート1万5千ポリゴン


School Girl for Genesis 2 Female(s)

やや簡易的なデザインのセーラー服だが、物理演算にはよかろうと購入。ポリゴン数はとても優秀。

しかし、何故かスカートが全物理になってしまって、ストーンと脱げてしまう。なぜ。

原因発覚。Use Per Material Sim Texturesにチェックをつけていたのが原因っぽい。用もないのにココにチェックしちゃダメってことだな。

着物 2万5千ポリゴン


Peony Kimono for Genesis 2 Female(s) 

造形はなんちゃって着物だけど、物理演算映えしそうだと思って購入。UVが2つに分かれていて、それぞれ違う物理シミュマップを割り当てたいけど、やり方がわからない。「Use Per Material Sim Texture」というチェックボックスはあるけど、2つのマップを割り当てるにはどうすればいいのか…。

マップ一つだと、こんな感じになった。要研究。

男性用防護スーツ


Hazmat Suit for Genesis 2 Male(s) 

この人達がいると、絵面が面白くなりそうと思って購入。男性向けの服はどうしてもネタに走ってしまう。

まとめ

  • DAZのGenesis2の服をVaMに取り込み可能
  • 取り込んだ服は、Clothingタブからすぐ呼び出せるようになる
  • 取り込み(Import)がエラーになる場合は、DAZ STUDIO未インストール、VaMのImport設定ミス、DAZコンテンツをDAZ CONNECT形式でインストールしていた可能性あり。
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